ポッ拳日本代表決定大会について物申す記事
こんにちは。エルムです。初めてのまともな記事更新です。
先日、ポッ拳日本代表決定大会(愛知・千葉)が開催され、そこそこいい感じに盛り上がりました。
しかしながら大会の企画・運営について色々と思うところがあったので文章として記録しておこうと思います。
次回以降の開催に活かされたらいいナァ。
■大会概要
公式より拝借。詳細は下記をご参照下さい。
参加者への事前の説明は上記ページのみ。
■良かった点
・最終的に2先(2試合先取制)のダブルイリミネーション方式で開催される点
概要を見て頂ければ分かるかと思いますが、本戦②は国内公式大会初のダブルイリミです。
※イリミかエリミかはカタカナ英語表現の問題なので気にしなくていいです。英語ではdouble-eliminationらしいです。
このトーナメント方式は格闘ゲーム界隈では非常にメジャーな形式です。海外のポッ拳大会もWCSを含め殆どこの方式です。
日本の公式大会はニコニコ闘会議・超会議含めてこれまで全てシングルイリミだったので大きな進歩と言えます。
ダブルエリミは全員一回負けても勝ち上がれる為、何かが起きて注目プレイヤーが早々に退場するといったことが起こりにくくなります。
強い人が負けにくい、というと変な表現かもしれませんが、つまり強くなる為の努力が報われやすいのです。
前評判が高い人がちゃんと勝ち上がってくるというのは大会や界隈の盛り上がりにも繋がるので僕はこの点を高く評価してます。(もちろん番狂わせが起こるのも別の盛り上がりがあるのは否定しません)
この方式の欠点として、運営の手間が増えるというのがあります。トーナメントの進行管理がシングルイリミのダブルどころの話ではないのです。
現場スタッフのダブルイリミ理解度(そもそも存在を知らない人の方が世の中は圧倒的に多い)問題も当然想定される中、「よくぞ企画してくれたなあ」と嬉しく思いました。
・現場スタッフの対応が丁寧
当たり前のことなのかもしれませんが、現場の皆さんにとても丁寧に対応してもらったと思っています。
ルールについての細かい質問や、プレイヤーのせいで進行に影響が出そうな際も嫌な顔せず親切に対応してもらえました。
ポケモンブランドを背負ってるという面もあるんでしょうし、こういうところ大事ですよね。
■悪かった点
・タイムスケジュールが事前に公開されてないどころか当日会場に行っても分からない
上記のサイトには載ってません。予選受付開始時間も載ってません。
参加者は一体何時に行けばいいのでしょうか。せめてそれぐらい事前に教えて欲しい。
カードゲーム大会の会場で共催となる為、カードゲームの方のサイト(ポッ拳大会については一切記載がない)へ飛び、会場が開くのが9時であることを確認してその時間に行くと当然のように予選が開始されます。
流石におかしくないですか。
終了時間についてですが、愛知大会は一日で完結する為決勝終わるのは夕方まではかかるだろうと予想がつきます。千葉大会は予選と本戦を日にちを分けて実施する為、何時までに終わるのかが全く不明。同日他の予定は一切入れるなということでしょうか。
更に・・・
・千葉大会本戦①が初日午後から実施されることが当日予選通過した時に伝えられる
千葉の本戦は二日目に実施とサイトに載っているのに、これです。
流石におかしくないですか。
聞いた話では千葉初日は予選だけと思い参加したのに本戦①も同日に行うと聞かされ、元々を予定があった為にその後の出場を辞退した方もいたそうです。
それで千葉本戦①は63名で行われたようですが、枠が空いてるなら参加したかった!という方もいるのではないでしょうか。
・予選が本戦①開始時間までに終わらないので急遽予選形式を変更(愛知)
愛知大会の話ですが、予選は9時から開始し64人の本戦①出場者が13時に再集合という案内でした。
予選では敗退してしまっても時間と枠が空いている限りは参加列に並び直すことができます。
4人一組で回していては13時までに64人決まらないと運営は判断したのでしょう、途中から2人一組で勝った方が予選抜けに変更となりました。
ただし変更実施時に4人ブロックで予選参加中だった人には適用されません。並び直した段階からです。
並び直すと数十分かかります。公平でないことは明らかですね。
4人一組総当たりを二先で行う時点で13時までに予選が終わるとは想定が甘すぎるとは思いますが(何人参加を見込んでいたのか、一試合何分想定で組んでいるのか)、途中で変更するにしても他にやりようはなかったのでしょうか。
予選の並び直しが可なら予選のみ一先でも良いのでは?という意見もプレイヤーの中から出ていましたね。
・予選が13時までに終わらない可能性が高いという愛知大会の反省を全く活かしてない(千葉)
千葉予選も愛知同様に9時から予選を開始、通過した64人の本戦①出場者は12時50分に再集合という案内でした。
なぜ10分早まってるんだ。
そして途中から、予選通過者への再集合アナウンスが14時に変更されました。
勿論序盤に通過した僕含めた予選通過者へは再案内されません。一旦会場を離れていればやりようがないですよね。
再集合が後ろ倒しになるのは至極当然だとは思いますが、愛知の反省を活かせてないのが悲しいところです。
運営会社の内部で情報共有できてないのでしょうか。参考ですが愛知大会は5/5、千葉大会は5/20開催です。
・予選で三つ巴が発生した場合の決め方が凄い(愛知)
今回の形式は予選、本戦①ともに4人総当たりで1位のみ通過なので2勝1敗が3人の三つ巴状態になることはまあまああります。
1位が2人の場合は直接対決の結果で通過者を決めると当日スタッフの人に確認しました(これですら出来れば事前にサイトに載せて欲しい)が、3人の場合はもっと凄かった。
「3人での再試合、1ラウンド限定の1試合先取制」
ポッ拳というのは基本2ラウンド先に勝った方が勝ちです。ゲーム内の設定で最大5ラウンド先取までルール変更することができますがここを弄って大会をやったという話は国内外含めて聞いたことがありません。
詳しい話は省きますが、応援スキルや共鳴・サポートゲージの存在によってラウンド数が一つ減るだけで別ゲーになります。
ラウンドとか試合とかマッチとかn先とか祖語を生みやすい箇所だとは思いますが、だからこそ事前に念を入れて確認して欲しいです。
ちなみに千葉大会の三つ巴時は2ラウンド1試合先取制になりました。これは愛知の反省を活かしてくれたのかもしれませんね。
大体こんな感じでした。
書いたこと以外は特に不満はなく、上にも書きましたが現場のスタッフの方には感じ良く運営してくれてありがたく思っています。
特に不慣れであろうダブルイリミの進行に大きな問題が発生しなかったのは高く評価できます。やたら上から目線ですみませんがアレの進行管理本当に大変なんですよ・・・
また偶然にも千葉大会で関係者の方と話をさせて頂く機会があったので、今回の話は伝えておきました。
話を聞く限り伝言ゲームがうまくいかず運営の携わる方々の認識の齟齬が生まれまくったことが大きな要因だったようです。
株式会社ポケモン、バンナム、イベント運営会社と複数の企業が関わっているのでそういうことは起こりがちではありますが、とは言え起こりすぎですし明らかにそういう問題ではないものもあります。
僕はポッ拳というゲーム自体は非常に面白いゲームでもっと盛り上がるポテンシャルがあると思うので、それに見合う良い大会が今後も開催されることを願っています。